2024.03.28
100年企業の経営と弁護士~キッコーマン会長・堀切功章氏のインタビュー(日経トップリーダー2024年1月号)より
日経トップリーダー2024年1月号に、キッコーマン会長・堀切功章氏のインタビューが掲載されました。
キッコーマンは、言わずと知れたしょうゆの大手メーカーです。
約100年前に創業された老舗企業でありながら、同時に、新しい試みにチャレンジすることを大切にする企業でもあります。
インタビューでも、新商品「いつでも新鮮」シリーズのことに触れ、潜在的な需要を見つけ、そこに革新を起こし、新市場を開拓していく、ということの重要性について説かれていました。
このようにしてイノベーションを起こすことは、日本のようにマーケットが縮小していくことが見込まれる社会では、需要を掘り起こし、付加価値のある商品を販売していくために重要なこととなってくる、といったことも述べておられました。
加えて、地域に根差した経営をすること、市民の一員としてルールを守ることの重要性についても言及されていました。こうした視点は、近年注目されるようになった「ビジネスと人権」にも通じるものではないかと思われます。
堀切氏のインタビューで語られている視点は、弁護士数の増加、生成AIの登場などの環境変化への対応を迫られている我々弁護士にとっても、意識していくべきものであると感じられました。
法律サービスに対する潜在的な需要はどこにあるかを探ること、適法な経営を後押し、自らも行っていくこと、インターネットで全国から依頼を受けることができるようになった中にあっても事務所を置く地域での貢献を大切にすること。
これらを今後も大切にしていきたいと思っております。